発音とリスニング

相手の発音を聞き分けるには、自分も同じように発音できる必要があると思います。自分で発音できないということは、違いがわからないということでもあり、違いがわからないものを聞き分けるのは困難ということです。


たとえば、絵画や書道などの芸術作品の場合、その分野では非常に価値のあるものとされていたとしても、素人には何がすごいのかはよくわかりません。子供の落書きのように見えたり、適当に書いただけのように見えたりすることもあるのではないでしょうか。しかし、その分野についての知識を蓄えれば、何がどうすごいのか理解できるようになると思います。


英会話にもこれと同じことが言えると思います。自分発音方法がわかってくると、音の聞き分けが簡単にできるようになってきます。実際に、発音の練習がリスニング能力のアップにもつながったと感じている人もいるそうです。とにかく英語を聞くことがリスニングを磨く近道だと考えている人は、まだまだ多いと思います。しかし、発音とリスニングにこのような密接な関係があるとすば、CDなどで英語を聞くだけというやり方では、リスニング力は思うように上がらないでしょう。


初心者がリスニングCDで勉強をしても、音を聞き分けるどころか、語彙力が不足して英会話の内容がまったく理解できないということもあり得ます。発音と語彙力を鍛えたうえで、リスニングCDでの勉強に取り組むことが、リスニング能力向上の賢い方法だといえるでしょう。